待たずに飛行機に乗るために――画期的な搭乗方法あれこれ
(CNN) 航空機の搭乗手続きというのは、とかく煩雑なものだ。米航空機メーカー大手ボーイングの調べによると、1970年以来、搭乗にかかる時間は1.5倍に延びたという。原因として考えられるのは、優先搭乗リストの導入や、手荷物の増加による機内通路の混雑だ。
研究によれば、航空会社は搭乗時間を1分短縮するごとに30ドル(約3000円)の経費を節約できる。
航空各社は手続きを簡略化するべく、長年にわたって知恵を絞ってきたが、最近のテクノロジーの進歩もあってようやく効率化が実現しそうだ。そんな工夫の数々を紹介する。
自主的搭乗
英ロンドン・ヒースロー空港発の南アフリカ航空便では先ごろ、独自の生体認証システムを導入し、2カ月にわたって試験的に乗客の「自主搭乗」を行った。
乗客は機内搭乗の際に電磁バリアを通過する。そこで取得された顔データとチェックイン時あるいは安全検査時にスキャンした顔認証情報を照合し、一致すれば、乗客が搭乗できる仕組みだ。