米国への中国人観光客、2020年には3倍以上に

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自由の女神などを見物する中国人観光客

自由の女神などを見物する中国人観光客

香港(CNNMoney) 中国から米国を訪れる観光客の数は増加傾向にあり、2020年には3倍以上に膨れ上がるとの見通しを、証券大手CLSAがこのほど発表した。

CLSAが中国人旅行者1000人を対象に調査した結果によると、海外旅行の行き先として米国を希望する声が目立った。費用を考慮しないという条件で、経験者に行きたい国を尋ねたところ、米国と答えた人が最も多く17%を超えた。未経験者の間でも米国は2位と、人気が高かった。

米国でやりたいことのトップには「買い物」が挙がった。CLSAの調べによると、中国人観光客が1回の旅行で支払う金額はインドからの旅行者に次いで多く、高級ホテルや化粧品の買い物などに平均4400ドル(約46万円)を費やしている。ティファニーやエスティローダー、コーチなどは中国でも知名度が高く、米国内の方が安く買える米ブランドの商品が、今後さらに人気を集めそうだ。

報告書によれば、中国からの観光客は高級レストランやカジノにも大きな関心を示し、旅先でコンサートやショーを楽しむ人も増えている。ラスベガスのカジノでは中国人客を呼び込むため、特別なメニューを用意したり中国語の話せる歌手のコンサートを開いたりする動きも目立つ。

一方、急増する客の数に対応が追いついていない面もある。CLSAがニューヨーク市内の高級ホテルに尋ねたところ、中国語の話せるスタッフがいるホテルは2軒しかなかったという。

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