もう見納め? 「絶滅危惧種」となった旅のアイテム10選
(CNN) 新たなアプリが登場するたびに、旅はますます簡単になっていく。今やスマートフォンさえあれば、モンゴルの首都ウランバートルの裏通りに寂れたレストランを見つけ、タクシーを呼ぶこともできる時代だ。しかし、こうしたテクノロジーの進歩の裏で、長らく愛用されてきた旅行関連のアイテムが姿を消しつつある。
以下に挙げたのは、「絶滅危惧種」となりつつある定番の旅行関連アイテム10点だ。
1.絵葉書
伝統を守ろうという掛け声が上がると、その道具が廃れつつあることの前兆。この法則に従えば、近年盛んに復刻されている絵葉書など、もう随分前から救急病棟に入っているようなものだ。
ある調査によれば、旅行者の60%が家族や友人に何らかの文章を書いて送るというが、その中で絵葉書が占める割合は、わずか16%に過ぎない。
人気退潮を示す証拠は多い。19世紀の英国ビクトリア朝において、絵葉書は色鮮やかなイメージをやり取りする画期的な方法だった。しかしそれ以来、人気は下落の一途。
1951年には米国で45億通が配達されていたが、1980年には18億通に減少、2010年には14億通にまで落ち込んだ。米国郵政公社(USPS)の予測によると、2013年には約10億通となる見通しだ。この数字には予約通知や広告宣伝の葉書も含まれるため、個人的に送られた枚数はさらに少ない。
2.スライドショー
かつて、旅の思い出をスライドショーにして上映するのが郊外の夕食会でお決まりの光景となっていた時代があった。身近な友人と共に旅のスライドを眺めるという行為には、写真共有サイトにはない温もりがある。