待たずに飛行機に乗るために――画期的な搭乗方法あれこれ
座席番号を整理番号に変換して大型スクリーンに表示。乗客が番号に従って1人ずつ順に搭乗することで、手続きの流れを円滑化するものだ。
スマート搭乗プログラムの責任者であるヤン・ファンヘルデン氏は、この方法で20%の時間短縮に成功したという。オランダ・アムステルダムのスキポール空港では、欧州航空3社がこの方法を日常的に採用している。
天体物理的搭乗
米フェルミ国立加速器研究所の天体物理学者ジェイソン・ステファン氏は、最も効率的な搭乗方法を編み出したと自負する。
実際に搭乗待ちをする中で着想を得たという。コンピューター上のシミュレーションで様々な方法を検証した結果、最も早い方法として浮かび上がってきたのは、中央の通路を挟んで右側と左側交互に、後ろから前へ、なおかつ窓側から通路側へと順番に座席に着いていくというやり方だった。
ステファン氏は「テストで実際に人に参加してもらったところ、私の方法では、後方から順々に着席していく通常の搭乗方法に比べて、半分の時間ですむことがわかった。米サウスウェスト航空の搭乗方法と比べても約30%早いという報告もあった」と話した。