機内に28時間缶詰め、霧で出発が半日遅延 エティハド航空
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの空港で、エティハド航空の旅客機が悪天候のため滑走路上で待機させられ、乗客が12時間缶詰めにされる出来事があった。同機はさらに16時間かけて、ようやく目的地にたどり着いた。
アブダビ発・米サンフランシスコ行きのエティハド航空183便(ボーイング777型機)は3日、空港の滑走路が濃霧で閉鎖されたため、安全が確認されるまで出発を見合わせることになった。
同航空によると、午前2時半の予定だった出発は、同日午後2時半までずれ込んだ。
乗客がCNN系列局のKGOに語ったところでは、機内では間もなく出発するという説明が何度も繰り返されたまま12時間が経過し、乗客同士や乗員との口論が続出した。短文投稿サイトのツイッターに「滑走路の上で9時間。ひどいサービスで機内食も出ない」と不満をぶつけた乗客もいた。
これに対してエティハド空港は、乗客には軽食を出し、出発が遅れている理由を説明したと反論。今回の事態は「我々にはコントロールできない事情」によって引き起こされたと強調している。規則に従って出発前に乗員の交替を行ったため、出発がさらに遅れたことも明らかにした。
米国では連邦当局の規定で座席数30席以上の国内便が乗客に降りる機会を与えないまま3時間以上滑走路で待機することを禁じている。違反した場合は罰金が科せられる。