伝統の博多人形、職人仕事の舞台裏を訪ねる
福岡を拠点に活動する博多人形師は減少しているものの、脈々と続く高い技術を身に着けた職人の集団が今でもこの産業の命脈を保ち続けている。
博多人形商工業協同組合の代表も務める武吉氏は「次世代の人形師を触発するのは確かに難しい課題だ」と指摘する。人形作りの技術を広めるため、自身にできることを行っているという。
博多人形商工業協同組合ではイベントの開催や会合、役所との折衝を通じ、若者世代の関心を喚起する活動や、国内外での売り込みを行っている。
博多人形作りの現場を見学したい観光客は、はかた伝統工芸館に立ち寄るのがいいだろう。福岡市博多区中洲にある松月堂では絵付けの体験もできる。