ボラカイ島の閉鎖、部分的に解除 法規制厳格化へ フィリピン
フィリピン・ボラカイ島(CNN) 世界でも有数のビーチリゾートとして知られるフィリピンのボラカイ島で、半年ぶりに閉鎖が部分的に解除され、地元から招かれた少数の観光客が遊泳などを楽しんだ。
同島は観光客が急増して汚水対策などが後手に回り、ドゥテルテ大統領が「汚水のたまり場」と形容する状況に陥った。このため4月から閉鎖して観光客の立ち入りを禁止し、再生作業が進められていた。
老朽化した下水処理施設はこれまでの作業で全面的に刷新され、施設も改修された。当局は段階的に閉鎖を解除していく方針で、今月26日には観光客の受け入れをさらに増やす。
環境相によると、有名な白砂のビーチは8月の時点で「非常に衛生的」と認定され、安全に遊泳できることが確認された。道路の補修工事はまだ完了していないものの、26日までには75~80%が完了する見通し。完全な再生には最大で2年かかると見込んでいる。違法建築物約200棟は、多くが所有者によって自発的に解体された。
新生ボラカイ島では、内燃エンジンを使う交通輸送の制限や、使い捨てプラスチックの禁止、海岸から100メートルの範囲を遊泳区画に指定するなどの法令に基づき、取り締まりを厳格化する。
ビーチではデッキチェアやテーブルの設置、マッサージなどのサービス提供、軽食や飲料の販売が禁止される。
有名なファイアーダンスには、灯油を使うたいまつの代わりにLED照明を使うことを義務付ける。