トリップアドバイザー、クジラやイルカ繁殖施設のチケット販売を中止
(CNN) 旅行情報サイトのトリップアドバイザーが、動物を使ったアトラクションに関するポリシーの変更を発表した。捕獲されたクジラやイルカの繁殖や輸入を行っている施設についてはチケット販売の取り扱いを中止し、そうした施設との取引も打ち切る方針。
トリップアドバイザーは今回のポリシー改訂の狙いについて、「次世代のクジラやイルカが捕獲された状態で育てられることを防ぐだけでなく、この業界に対し、海辺のサンクチュアリのような代替モデルへの移行を促すことにある」と説明している。
同社は2016年に動物保護に関するポリシーを導入し、これまで何度も改訂を行ってきた。
同ポリシーでは、動物に対して「品位をおとしめる曲芸などの不自然な行動を強要する」イベント、さらには「観光客が捕獲された野生生物と物理的に接触する」体験については、チケット販売を中止すると規定。具体例として、トラに触れたりゾウに乗ったりするアトラクションを挙げている。
トリップアドバイザーによると、今回新しく導入されたクジラ類に関する規定は、米国で水族館を展開するシーワールドのようなアトラクションが対象になる。
ただし、チケットの取り扱いは中止しても、そうした施設の情報掲載は継続する。トリップアドバイザーのサイトでは、ユーザーが観光地やアトラクションの写真やレビューなどを投稿できる。