マッハ3旅客機の設計案、ヴァージン・ギャラクティックが発表
(CNN) 米宇宙ベンチャー、ヴァージン・ギャラクティックは7日までに、音速の3倍(マッハ3)の速さで飛ぶ超音速旅客機の初期設計案を発表した。
定員9~19人で高度6万フィート(約1万8300メートル)の上空を飛ぶ。かつてマッハ2の速さを誇ったコンコルドと同じ、三角形の翼が特徴だ。
ヴァージン・ギャラクティックはさらに、このような高速旅客機の設計、開発に向け、コンコルドのエンジン設計も手掛けた英ロールス・ロイスと提携することを明らかにした。
今年5月には、高速機の開発を目的とした米航空宇宙局(NASA)との提携も発表していた。初期設計案は最近、NASAの担当者も参加したミッション・コンセプトの審査を通過したという。
ミッション・コンセプトの審査を通過し、今後は整備や騒音、排気量、経済性などの課題に取り組む/Courtesy Virgin Galactic
今後は整備や騒音、排気量、経済性などの課題や、具体的な操作性を検討する段階に入る。
超音速旅客機としてはほかに、米コロラド州のベンチャー、ブーム・スーパーソニックが定員55~75人、マッハ2.2を目指す「オーバーチュア」の開発を進めている。現在縮小モデルを製作中で、来年には試験飛行を計画している。