弾の入った拳銃が手荷物に、米空港で相次ぎ乗客摘発
(CNN) クリスマスの旅行客でにぎわう米各地の空港で、弾の入った拳銃を機内に持ち込もうとした乗客3人が相次いで米運輸保安庁(TSA)の保安検査で摘発された。
ペンシルベニア州のハリスバーグ国際空港では22日、フロリダ州在住の男性乗客の手荷物の中から、7発以上の弾丸が装填(そうてん)された.380拳銃が見つかった。
TSAの発表によると、男性は「自分が装填した拳銃を持っていることを忘れていた」と主張したという。
クリスマスイブの24日には、メリーランド州の女性が首都ワシントンのロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港でTSAに止められた。女性の機内持ち込み手荷物には、6発の弾を込めた9ミリ拳銃が入っていた。
同空港で2023年に発見された銃はこれで39丁目で、これまでで最も多かった21年の30丁を上回り、過去最多となった。
この銃は保安検査のX線検査機で発見され、空港警察が押収した。持ち主の女性は武器所持の罪で検挙され、1万5000ドル以下の罰金を命じられる可能性がある。
続いてクリスマス当日の25日にはピッツバーグ国際空港で、男性乗客が6発の弾を込めた.380拳銃を手荷物に入れているのが見つかった。同空港で今年没収された銃は44丁目だった。
TSAはこの乗客について「不注意で空港に不必要なリスクを持ち込んだ結果、厳罰を命じられ、数千ドルを払うことになるだろう」としている。
機内に拳銃を持ち込もうとする乗客は増加傾向にある。今年7~9月期にTSAが空港の保安検査で発見した銃は1820丁(1日平均約20丁)に上り、94%は弾が入っていた。
1~9月の間に発見・没収された銃は全米で5000丁を超え、年間では過去最多だった昨年の6542丁を上回る見通し。