「アイザック」の暴風雨続く、米南部で住民孤立や停電の被害も

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70歳男性と犬4匹を屋根から救出 米国

(CNN) 米ミシシッピ州に上陸したハリケーン「アイザック」は29日、勢力が衰えて熱帯低気圧になった。しかし同日夜にかけても暴風雨が続き、ルイジアナとミシシッピの両州では道路や住宅が浸水するなどして住民が孤立、当局が捜索救助活動を続けている。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、アイザックは現地時間の午後7時現在、ルイジアナ州ニューオーリンズから約100キロ西方にあり、約31メートルの最大風速を維持したまま時速約10キロで北西の方向へ進んでいる。暴風雨は29日から30日にかけて続く見通し。

ニューオーリンズ南東のプラークマインズ郡では、決壊の恐れがある堤防付近の地域に3000人が取り残され、差し迫った事態になっている。住宅800棟が被害を受け、軍や警察、沿岸警備隊が出動して老人ホームの入居者112人を避難させるなどの救出活動を続けている。

避難命令に従わずに取り残された住民は、暴風雨の中、屋根の上などに避難して救助を待った。当局には救助要請の電話が殺到し、29日午前までに75人を救助、まだ少なくとも25人が救助を待っているという。

ミシシッピ州ハンコック郡でも34人がボートによって救助され、15人が州兵のトラックで避難した。

電力会社によると、ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ、フロリダ、テキサス、アーカンソーの各州で81万7000世帯以上が停電している。復旧までにはまだ時間がかかる見通し。

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