次期大統領を決めるのはラテン票? 激戦州での動向に注目
こういった多様性を抱えているものの、今年の大統領選はラテン系が鍵を握る公算が大きそうだ。特に、コロラド、ネバダ、フロリダの激戦州では、ラテン系有権者の割合は13~16%に達する。
過去の世論調査によれば、ラテン系有権者は、共和党のロムニー候補よりも民主党のオバマ大統領を支持する傾向にある。
ネバダ州では78%のラテン系有権者がオバマ大統領を支持するとしているほか、コロラドでは74%、保守派が多いフロリダでも61%が大統領支持だ。
こういった州でのオバマ大統領のリードは、ラテン系有権者からの支持によるところが大きいといえるだろう。
これら3州をオバマ氏が勝ち取れば、大統領選の勝利も見えてきそうだ。ロムニー氏は逆に、勝機を見出すにはこれら3州で勝利を収める必要があるだろう。そう考えると、やはり、今年の大統領選はラテン票の行方が結果をする可能性が高いといえそうだ。