NYマラソン中止、ハリケーン「サンディ」の影響で 開催への批判も
ニューヨーク(CNN) ニューヨークシティマラソンの主催者は2日、4日に予定されていた今大会の中止を発表した。巨大ハリケーン「サンディ」の直撃で大きな被害を受けたニューヨーク市では、復興作業を行う中でのマラソン開催に対して批判が高まっていた。
同市では、サンディの直撃以来、復興は大幅に進んでいるが、2日になっても市の広い範囲で停電が続いており、交通手段も限られている。
ブルームバーグ市長は今週はじめ、交通網や停電などの問題はあるものの、企業はマラソン開催による景気浮揚効果を求めているとし、マラソンを決行する意向を示していた。
しかし、市長と主催者は2日に共同声明を出し、中止を決定した理由について、マラソンを開催しても復興作業に支障はないが、マラソンが論争や対立の火種になっているのは明らかであり、レースや参加者が批判にさらされるのは好ましくない、と述べた。
1970年から行われている同マラソンには、今年、約4万7500人のランナーと1万2000人のボランティアが参加を予定し、250万人の観客が見込まれていた。