米ロサンゼルスに初のユダヤ系市長誕生、市議ガーセッティ氏
(CNN) アントニオ・ビヤライゴサ現市長の任期満了に伴う全米第2の都市ロサンゼルスの市長選の決戦投票が21日実施され、市議のエリック・ガーセッティ氏(42)が初当選を決めた。同市では初のユダヤ系市長となった。
任期は4年。決戦投票では初の女性市長を目指した市会計監査官のウエンディ・グルーワル氏(51)との対決となったが、同市の開票結果によると総投票数33万7000票のうちガーセッティ氏が54%、グルーワル氏が46%の支持率を獲得した。
勝利を決めたガーセッティ氏は22日朝、短文投稿サイト「ツイッター」を通じ「ロサンゼルスを再び偉大な都市に蘇らせたい」との抱負を表明。地元紙ロサンゼルス・タイムズによると、グルーワル氏は敗北を認め、女性による社会進出の限界の壁を乗り越えることが出来なかったと述べた。
ガーセッティ氏は母がユダヤ系で、元検事の父はメキシコ系、イタリア系の両親を持つ。父は全米社会の注目を集めた元米フットボール選手O・J・シンプソン氏の殺人事件を担当した検事として知られている。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、ガーセッティ氏は気候変動問題の実態調査で北極圏にいた際、メキシコ出身の女優サルマ・ハエックさんが凍土帯で落としていた財布をスノーモービルを操って見つけ出したという逸話も持つ。
ビヤライゴサ氏は130年以上の市政では初のヒスパニック市長で、計2期を務めていた。