全米スペリング大会開幕、ルール変更で猛勉強の出場者も
(CNN) 子どもが英単語のつづりをどれだけ正確に覚えているかを競う恒例の全米スペリング大会が28日、メリーランド州で幕を開けた。大会には8~14歳の子どもが参加。今年は7週間前にルールの変更が発表され、土壇場で猛勉強した出場者もいるようだ。
86年の大会史上初めて、単語のスペルだけでなく、意味も問われることになった。スペルと意味の配点は50%ずつ。大会責任者のペイジ・キンブル氏は「スペルの知識だけでなく語彙(ごい)力を高め、概念を学び、英語の正しい使い方を身につけてもらうことが、大会本来の目的だ」と語る。
新たなルールは地区予選通過の顔ぶれが出そろった4月に発表された。公平を期したタイミングだったと主催者側は説明するが、突然の変更に「勝手が違う」と戸惑う声も聞かれる。
今年の全米大会の出場者は281人。8~14歳の子どもが参加し、9割が12歳以上だ。全米50州のほか、バハマ、カナダ、中国、ガーナ、ジャマイカ、日本、韓国からの参加者もいる。得意な科目は算数という子が最も多く、英語以外の言葉も話せる子が116人いる。
決勝は30日夜に開催され、優勝すれば賞金3万ドル(約300万円)とトロフィーが贈られて一躍スターになる。歴代優勝者は地元で大歓迎を受け、大統領に会う機会も与えられてきた。