猛毒リシン入りの封書相次ぎ発見、米当局が事情聴取
(CNN) オバマ米大統領やニューヨークのブルームバーグ市長宛てに脅迫状が届いた事件に関連して、捜査関係者は30日、テキサス州に住む人物から当局が事情を聴いていることを明らかにした。
これとは別に米連邦捜査局(FBI)は同日、大統領や連邦裁判官などに宛てて5月13日前後に投函された封書から、猛毒のリシンが検出されたと発表。中央情報局(CIA)宛てにも同様の封書が届いていたとの情報があり、この封書を探している。
一連の事件ではニューヨーク市警が29日、ブルームバーグ市長と銃規制強化推進団体に宛てた封書から猛毒リシンの反応が出たと発表。30日にはオバマ大統領宛てにも、ブルームバーグ市長に送られたのと同様の内容の脅迫状が届いていたことが分かった。
一方、FBIの30日の発表によれば、5月14日に発見された連邦裁判官宛ての封書およびワシントン州スポーケンの郵便局宛ての封書と、22日に発見されたオバマ大統領宛ての封書から、リシンが検出された。さらに、フェアチャイルド空軍基地宛てにも同様の封書が届いており、リシン反応について現在調査中だという。
CIA宛ての封書にも、この4通と共通する特徴があったとされるが、30日夜現在、所在が不明になっていて、当局も入手できていない。
こちらの事件では、37歳の男が8日前に逮捕されているという。