小型ナイフの機内持ち込み、米運輸当局が解禁方針を撤回
ワシントン(CNN) 米運輸保安局(TSA)は5日、旅客機への小型ナイフ持ち込み解禁を打ち出した当初の方針を撤回すると表明した。ナイフ解禁を巡っては、航空会社や組合、米議会などから強い反対の声が上がっていた。
TSAは3月に、これまで禁止していた刃渡り6センチ、幅1.3センチ以下の小型ナイフやスポーツ用具などの持ち込みを解禁する方針を発表。これによって空港の保安検査要員に時間の余裕が生まれ、爆発物などの危険物に重点を絞ることが可能になるとしていた。
これに対して客室乗務員やパイロット、保安検査員などの団体が強く反発。TSAは4月に予定していた施行を直前になって見合わせ、主な関係者と協議していた。
協議の結果、解禁の方針は正式に撤回することになり、現在機内への持ち込みを禁止している品目は、そのまま禁止を継続すると言明。「TSAはパートナーや一般乗客から寄せられた声を重視する」と説明している。