偽造文書で「脱獄」、殺人犯2人を拘束 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州当局は19日、殺人罪で終身刑を科されながら偽造文書を使って出獄し、逃走していた受刑者2人を発見、拘束した。
フロリダ州捜査当局によると、チャールズ・ウォーカー、ジョセフ・ジェンキンス両受刑者は同日午後6時40分、同州北部パナマシティーの宿泊施設で無抵抗のまま拘束された。
両受刑者はともに34歳。ジェンキンス受刑者は1998年、ウォーカー受刑者は99年の殺人事件でそれぞれ終身刑を言い渡され、同州北部カラベルの同じ刑務所で服役していた。2人がもともと知り合いだったかどうかは明らかでない。
ジェンキンス受刑者は先月27日、ウォーカー受刑者は今月8日に、それぞれ減刑申請を裁判所が認めたとする文書に基づいて釈放された。両受刑者の家族によると、2人は釈放後まもなく姿を消した。
ウォーカー受刑者の家族から連絡を受けて捜査当局が調べたところ、文書が偽造だったことが判明したという。文書上には州検事や判事の署名や郡裁判所の判が再現されていた。
2人の逃走中に記者会見した家族らは、脱走計画については何も知らず、突然の釈放の知らせに戸惑っていたと説明。本人たちに自首を呼び掛けていた。