グリンピース活動家の海賊行為訴追は「行き過ぎ」、家族が訴え
米ロードアイランド州ブリストル(CNN) 北極圏での原油掘削に抗議してロシアで拘束された環境保護団体グリーンピースの米国人活動家、ピーター・ウィルコックス容疑者(60)の家族が21日までにCNNの取材に応じ、海賊行為での訴追は行き過ぎだとして、同容疑者を返してほしいと訴えた。
ウィルコックス容疑者は先月ロシア当局に差し押さえられたグリーンピース船「アークティック・サンライズ」の船長で、同船に乗っていた30人の1人として拘束された。ムルマンスクの裁判所で海賊行為の罪に問われ、15年以下の禁錮刑に直面している。
挑発的な行動で知られるグリーンピースのメンバーとして長年活動してきたウィルコックス容疑者は、これまでにも何度も法と対立してきた経歴の持ち主。しかし妻のマギー・ウィルコックスさんは今回のロシアでの訴追について、「夫が現在置かれている状況は過酷すぎる」と訴える。
同容疑者とは今年2月に結婚したばかり。マギーさんによれば、夫は「とても優しい男性。しかし今回のような危機に対峙(たいじ)できる強さを持つ人物」だという。