グレートバリアリーフのサンゴ白化が「壊滅的」レベルに 豪研究

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サンゴ調査の拠点となったオーストラリア東岸沖のワンツリー島/Byrne Lab/The University of Sydney

サンゴ調査の拠点となったオーストラリア東岸沖のワンツリー島/Byrne Lab/The University of Sydney

(CNN) オーストラリア東海岸に広がる世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」で、海水温の記録的な上昇により、サンゴの死滅につながる「白化現象」が壊滅的なレベルに達しているとの研究が発表された。

豪シドニー大学の研究者らが、昨年2月初めの熱波襲来から5カ月間、グレートバリアリーフ南部にあるワンツリー島でサンゴの462コロニー(群体)を観察し、結果を陸水・海洋学の専門誌に発表した。

白化は、海水温の異常な上昇でサンゴがストレスにさらされた結果、共生する藻類が抜け出て色が白くなる現象だ。

研究チームによると、この区域では過去に白化が起きていなかったにもかかわらず、5月までに370のコロニーが白化し、7月にはそのうち52%が死滅した。

死滅率は一部で95%に達し、死んだ組織が剥離(はくり)してコロニーが崩壊し始めた。

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