グレートバリアリーフのサンゴ白化が「壊滅的」レベルに 豪研究
さらに別の種類の「ハナガササンゴ」では、壊死(えし)を起こす「黒帯病」という感染症も確認された。
グレートバリアリーフは昨年、観測史上最悪の高温に見舞われ、1998年の世界的な白化現象から数えて7回目の大量白化が発生した。研究チームによれば、大量白化は2年に一度のペースで起きるようになっている。
気候変動の影響に加え、昨年はこの海域の海面水温が高くなるエルニーニョ現象で被害が加速した。
チームの責任者は、観察したのは保護区域だが、ここでも高温のストレスは避けられなかったと指摘した。
同チームは、これまで被害を免れてきた区域で大量白化が起き、高い死滅率や感染症が確認されたことで、事態の深刻さが浮き彫りになったと警告。緊急の対策を呼び掛けている。