米大統領警護隊の管理職2人に不祥事、女性部屋に実弾忘れる
(CNN) 米大統領警護隊(シークレットサービス)は14日までに、同隊の管理職2人に不祥事が見つかり、捜査を受けていることを明らかにした。
連邦捜査筋によると、1件の不祥事は今年5月、米ホワイトハウスに近い高級ホテル「ザ・ヘイ・アダムス」で発生。管理職の1人がホテルのバーで会った女性の部屋で弾薬類を体から放し、部屋を離れた際、実弾を置き忘れたという。
これに気付いた管理職は実弾を取り戻すため、ホテル側に警護隊所属と名乗り、部屋への入室を求めていた。同ホテルはこの後、ホワイトハウスに連絡していた。
この騒ぎは米紙ワシントン・ポストが13日に最初に報じていた。
連邦捜査筋によると、捜査の過程で警護隊が配るスマートフォン「ブラックベリー」の送受信内容なども調べられ、この管理職と別の管理職がシークレットサービスの女性要員に性的な問題をにおわせる電子メールを送っていたことが判明した。
ポスト紙によると、実弾を忘れた管理職は職位をはく奪され、別の管理職は配置換えとなった。同紙はこの2人の実名も報じた。
シークレットサービスは昨年4月、南米コロンビア・カルタヘナへのオバマ大統領訪問に備える先遣隊要員2人が売春婦や飲酒絡みの醜聞を起こし、批判を浴びていた。この不祥事を受け、警護隊は新たな行動規範を打ち出していた。