イスラエルがイラン攻撃なら支援 米統参議長が「責務」指摘
(CNN) 米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は21日までに、イスラエルが核開発阻止でイラン空爆などに踏み切った場合、米国はイスラエルに対し一定の範囲で責務の遂行を求められることになるとの見解を示した。
米紙ウォールストリート・ジャーナルがワシントンで開いた国際企業などの最高経営責任者(CEO)関連の会合で述べた。
イスラエルで有事が起きた場合、同国との了解事項などを踏まえ、イスラエルへ一定の支援を米国は迫られるとの立場を表明したもの。この責務を理由に、イスラエル側と常時の接触や協力関係を保っているとも述べた。
核問題に関する欧米6カ国とイランの協議での一定の進展が報じられる中で、米国の指導者がイスラエル防衛への関与を確認したのはデンプシー議長が初めてではない。
ヘーゲル米国防長官はCNNとの最近の会見で、米国はイスラエルの言い分に注意深く耳を傾けていると指摘。イランが核兵器開発能力を保持することを阻止するとの米国の基本姿勢を繰り返していた。
また、ケリー米国務長官はイスラエル防御への深い信念を表明。何もしないことはイスラエルに新たなリスクを負わせることになると述べていた。
イランと国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた核問題協議ではウラン濃縮活動の縮小や経済制裁緩和などを含めた合意が近いとの観測が流れている。イスラエルのネタニヤフ首相はこの合意を悪しき選択と批判、制裁継続などを主張している。