列車が衝突、積み荷の原油に引火し黒煙 米ノースダコタ州
(CNN) 米中西部ノースダコタ州の南東部カス郡で30日、列車の衝突事故が発生した。州当局によると、衝突した2台の列車のうち1台に積まれていた原油に引火し、現場は大きな炎と煙に包まれているという。
当局によれば、事故は現地時間午後2時12分に発生した。カス郡保安官事務所のタラ・モリス巡査部長は、この事故による負傷者は報告されていないが「原油に引火し、現場は危険な状態で、付近の住民には避難所に避難するか屋内にとどまるよう促している」と述べた。
モリス氏によると、炎の勢いが強すぎて消防隊が列車に近付けず、自然に鎮火するのを待つしかないが、燃え尽きるまで事故発生から12時間かかる見込みだという。
現場は人口2300人の町カッセルトンの西約1.6キロの地点。モリス氏によると、約40キロ離れたノースダコタ州最大の都市ファーゴからも立ち上る煙が見えるという。
地元メディアは、北西の風のため煙がカッセルトンに向かう可能性は低いとしている。モリス氏は、風向きが変わる可能性があるため、町の一部住民を避難させていると語った。
モリス氏によると、事故原因は明らかになっていないが、当局は衝突前に2台の列車のうち1台が脱線した可能性について調べを進めているという。連邦鉄道管理局(FRA)は米国家運輸安全委員会(NTSB)の捜査に協力するとしている。