米、イラクにミサイルと無人偵察機を納入
ワシントン(CNN) 米国務省高官は27日、2年前に米軍が撤収したイラクで国際テロ組織アルカイダが影響力を強めているとして、イラク政府支援のためミサイルを納入していることを明らかにした。無人偵察機も近く納入するという。
イラクが調達したミサイル「ヘルファイア」75基は先週到着し、無人偵察機「スキャンイーグル」は2014年初めにも納入する予定だという。
国務省高官はこれについて、「イラクがこの脅威に対抗する能力を強化するための標準的な対外有償軍事援助」と位置付ける。
イラク情勢について国務省のサキ報道官は先に、テロリストが「イラク国境地域で地域掌握をもくろんでいる」と述べていた。
イラクでは米軍が2011年末に撤収して以来、各地でテロが頻発するなど治安が悪化。25日にもバグダッド南部でキリスト教徒を狙った自動車爆弾の爆発が相次ぎ、少なくとも38人が死亡、70人あまりが負傷した。
警察によると、クリスマス礼拝を終えて教会から出てくる信者と、キリスト教徒の買い物客が多い屋外市場が狙われたという。