米北東部とカナダで大規模停電、寒さに凍えるクリスマスに
(CNN) 米北東部とカナダのオンタリオ州では冬の嵐の影響で大規模停電が発生し、住民は寒さに震えるクリスマスを迎えた。米ミシガン州では12万世帯以上が停電に見舞われた。
先週末からこの地域を襲った嵐で樹木が倒れ、送電線が切れたのが原因。米ミシガン州では2つの電力会社の管内で最大で47万世帯が停電に見舞われた。一部地域では、停電は今週末まで続くとみられている。
ミシガン州フリントに住むボニータ・トーマスさん(51)も影響を受けた1人だ。孫たちを招いてクリスマスパーティーを開く計画を立てていたが、23日に住んでいたアパートが停電。しばらくは重ね着でしのいでいたが、24日朝に気温が0度近くまで下がると、耐えきれなくなって赤十字社の避難所に避難した。
「朝起きてトイレに行くのも嫌だった。便座がものすごく冷たいんだから」とトーマスさんは言う。
ミシガン州西部に住むジェーソン・バッカーさんの自宅も22日から停電したままだ。一家はクリスマス・イブの「ディナー」をキャンプ用のコンロで支度する羽目になった。
電力会社は作業員を増員して復旧を急いでいるが、雪と冷たい風にはばまれている。
ミシガン州南部のコンシューマーズ・エナジー社の管内では25日夕方になっても約10万8000世帯が停電。DTEエナジー管内でも同日午後の時点で1万8000世帯が停電のままだった。バーモント州やメーン州でも停電が起きている。
カナダのオンタリオ州でも先週末の嵐の影響で大規模な停電が起き、一時30万世帯以上が影響を受けた。電力会社によれば、25日時点でトロント周辺で約7万2000世帯の電力が復旧していない。この日、トロントの最高気温はマイナス10度だった。