8つ子を出産の女性、生活保護の詐欺容疑で訴追 米
ロサンゼルス(CNN) 米カリフォルニア州の検察当局は9日までに、2009年1月に1日で8つ子を出産して話題の人ともなっていた38歳女性を生活保護の詐欺容疑で新たに訴追したと発表した。
昨年の生活保護の申請の際、米フロリダ州のストリップクラブやアダルトビデオへの出演で稼いだ数千ドル分を申告せず、受給資格のない医療上の補助金約1万ドル(約102万円)を受け取ったとしている。
有罪が確定した場合、最大で6年4カ月の禁錮刑が言い渡される可能性がある。
現在は子ども14人の母親となっているナディア・スールマン被告は別の生活保護関連法絡みの違反行為3件でも刑事訴追を受けている。被告はこの3件でいずれも罪を否認している。
新たな訴追分を含め、返納が請求されている金額は計2万6000ドルとなった。
同州ロサンゼルス郡の検察当局によると、被告は自らが出演したアダルトビデオの著作権料の収入なども報告しなかった。申告しなかった収入の総額は約3万ドルとされる。
スールマン被告は昨年4月、子ども14人の将来の保障を考えアダルトビデオなどの出演申し込みに応じたと述べていた。被告は子どもを食べさせるため食料費補助制度にも参加しており、同年5月には離婚も申請。ただ、裁判所は書類手続きなどを理由にこれを却下していた。
被告はCNNの取材に、14人の子どもの食費や住む場所を確保し、大学へ進学させるため広範なビジネスを展開する夢を語ったこともある。また、大きな試練を抱える他の女性の模範になりたいとの抱負も口にしていた。
自ら直面する闘いについては「勝利しなければならない。しかし、人々の理解は得られていない」とも述べていた。