死去と宣告の男性、葬儀場で袋蹴り「蘇生」伝える
(CNN) 米南部ミシシッピ州のホームズ郡で先月末、検死官に死亡と診断された78歳男性が遺体用の袋に入れられて葬儀の場所へ運ばれた後、袋を蹴るような動きなどを見せて存命を知らせる出来事があった。
同郡の検死官などとして計22年の職務経験を持つデクスター・ハワードさんはこのような「蘇生」劇との遭遇は初めてと驚き、確信して死亡を宣言していたと説明。生存がわかった後に搬送した病院関係者を含め当事者の全員がびっくりしていたと振り返っている。
「生き返った」男性はウォルター・ウィリアムズさんで、ホスピスの看護師が死去と判断。ウィリアムズさんの家族も同様の見方をし、ハワードさんに連絡の電話を入れていたという。
同氏と葬儀企業の職員が「遺体」を引き取るため同郡レキシントンにあるウィリアムズさんの自宅を訪れて脈拍を調べ、身動きなども観察されなかったことから死去と宣言。遺体収容用の袋に入れて葬儀場所の防腐処置室へ運んでいた。
ウィリアムズさんの足が動き始めたのはこの時で、微弱ながらも呼吸活動も確認された。ハワードさんらはびっくりして救急車を直ぐに要請。救急救命士が到着し、診察したところ、心臓も鼓動したので同郡の病院へ搬送していた。