米ボストン近郊で小型機が墜落、7人死亡 著名実業家も
(CNN) 米マサチューセッツ州で5月31日に自家用機の墜落事故があり、フィラデルフィアの新聞社などを経営する実業家のルイス・カッツ氏が死亡した。72歳だった。
カッツ氏は数日前に、有力紙フィラデルフィア・インクワイアラーやニュースサイト「philly.com」の親会社を買収したばかりだった。
米プロバスケットボール協会(NBA)のニュージャージー・ネッツ、北米アイスホッケーリーグ(NHL)ニュージャージー・デビルズのオーナーだった経歴があり、現在もネッツや大リーグのニューヨーク・ヤンキースの株式を保有。実業家であると同時に、弁護士として慈善事業にも熱心だった。
この日はボストンで開かれた募金活動に出席するためマサチューセッツ州を訪れ、関係者と夕食を共にした後、ニュージャージー州のアトランティックシティーに戻るところだった。
米運輸安全委員会(NTSB)が1日に明らかにしたところでは、カッツ氏など乗客4人と乗員3人を乗せた自家用機は、ボストン近郊の空港で離陸に失敗。フェンスを突き抜けて滑走路から約600メートル離れた溝に突っ込み、炎上した。機体はほぼ全焼し、乗っていた7人全員が死亡した。
現時点で事故原因は明らかになっていない。当局は犠牲者の検視を行い、身元確認作業を進めている。