111歳のNY男性が死去 世界最高齢は百井盛さんに
ニューヨーク(CNN) 男性の世界最高齢だった米ニューヨークのアレクサンダー・イミックさんが8日朝、同市マンハッタンの高齢者住宅で死去した。111歳だった。
イミックさんより1日後に生まれた日本の百井盛さん(111)が最高齢の男性となった。女性では大川ミサヲさん(116)が世界最高齢とされている。
イミックさんは今年4月、米カリフォルニア州の「老年学研究グループ」によって最高齢の男性と認定されていた。親族によると、ごく最近まで自立した生活を送り、旺盛な好奇心を維持していたという。
長年の友人によると、イミックさんは1903年2月4日にポーランドで生まれた。夫人とともにナチスの占領を逃れ、ロシアの強制収容所を経て51年に米国へ移住したという。夫人はニューヨークでアーティスト、セラピストとして活躍したが、86年に亡くなった。イミックさんのアパートは夫人の作品でいっぱいだったという。夫婦に子どもはいなかった。
この友人はイミックさんが亡くなる前日にも面会に訪れていた。「人生への尽きない情熱と好奇心が長生きの秘けつだったのではないか。逆境をチャンスに変える能力を持ち、最後の日まで強い好奇心を持ち続けていた」と振り返る。
友人がCNNに語ったところによれば、イミックさんは世界最高齢と認定された後、「注目を浴びることを楽しんでいる様子だった」という。動物学の博士号を取得していたが超常現象に強い関心を持ち、92歳の時に本も出版していた。