ハリケーン、米独立記念日を直撃

（ＣＮＮ） 米東部沿岸を北上しているハリケーン「アーサー」は３日夜、勢力をカテゴリー２へと強め、４日の独立記念日の祝日を控えた観光地などを直撃した。

ノースカロライナ州南東部は豪雨に見舞われ、観光地のモアヘッドシティやウィルミントンも直撃された。ウィルミントンの米国立測候所によると、一部地域では洪水が発生し、最大風速は約４５メートルに到達。最大１．５メートルの高潮や大波、強風も予想され、観光地などでは海岸に近付かないよう呼びかけている。

州知事は住民や観光客に夜間の外出を控えるよう促し、東部の２３郡には非常事態を宣言した。一部地域には避難命令や避難勧告、外出禁止令が出され、ウィルミントンでは３日夜現在、少なくとも７２００世帯が停電している。

同州の沿岸部一帯にはハリケーン警戒警報が出され、マサチューセッツ、サウスカロライナ、バージニア州の一部でも熱帯低気圧に警戒を呼びかけている。

アーサーは勢力を強めながら北北東に向かっており、マサチューセッツ州ボストンは４日に悪天候が予想されるため、独立記念日恒例のコンサートと花火を３日に前倒しした。

首都ワシントンでは４日は好天が予想され、花火も予定通り行われる見通しだ。