米、シリアで限定空爆を検討か イスラム過激派掃討で
ワシントン(CNN) イラクやシリアで勢力を伸張するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」の問題でローズ米大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は22日、IS掃討のため米軍が現在、イラク北部で実施する拠点や兵器への空爆以外の方途を検討していることを明らかにした。
記者団に述べたもので、検討している選択肢については「国境にはこだわらない」と指摘し、イラク以外でのISへの攻撃も視野に入れていることを示唆した。ISが米国民や米国に脅威となる謀議などが判明した場合、対処しなければいけないと強調した。
この関連で、米政府当局者はCNNに、イラクでの空爆拡大やシリアでの限定的な空爆の実行が米軍内で継続的に協議されていることを明らかにした。ただ、オバマ大統領の最終決定はまだとしている。
ISの制圧については、ヘーゲル米国防長官とデンプシー米統合参謀本部議長も先に、イラク内で壊滅させるには隣国シリア内での掃討も必要になるとの認識を示していた。
ISは米軍の空爆への報復として、拘束していた米国人ジャーナリストを殺害するビデオを公表していた。