米密着TV番組取材班、警官の誤射で死者 強盗と銃撃戦

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(CNN) 米中部ネブラスカ州のオマハの地元警察は31日までに、人気の警察密着テレビ番組を撮影中の取材班の一員が強盗と銃撃戦を交わす警官に誤って撃たれ、死亡したと発表した。

この番組は過去25年続いている「コップス」で、取材班の一員が殺害されたのは初めてとしている。死亡したのは音声技術担当の38歳の男性。2009年以降、同番組の制作に携わり、今回は夏の間、オマハに滞在し新作の番組の収録を進めていた。

地元警察によると、レストラン内で26日夜に発生した強盗事件を受けカメラマンと共に捜査班に同行取材し、銃撃戦となった際、警官が発砲した1発を受け死亡した。容疑者も死亡していた。

容疑者の2度の発砲を受け、複数の警官が多数回応射したという。容疑者の銃はプラスチック製の弾丸を使っていたことが後になって判明した。

容疑者は逃走を試みる際、死亡した男性がいたレストランの玄関先を通ろうとしていた。

警察は、カメラマンが撮った映像などを証拠に、男性が死亡した経緯などを調べている。ただ、画像の分析などを根拠に警官の発砲は不可避だったとの見方を示した。地元警察の首脳は警官がテレビカメラを意識して多数回発砲したことを疑う記者団の質問に、「明らかに馬鹿げた見方」と反発した。

今回の番組撮影は数日間内に終了する見通しだという。「コップス」はリアリティー番組の元祖の1つとされ、フォックステレビが24年間放映していた。昨年にケーブルテレビの「スパイク」に番組の制作を委ねていた。

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