ISIS空爆作戦で初の米兵犠牲者か、オスプレイで事故
(CNN) 米中央軍海軍部隊司令部は4日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦を支援していた新型輸送機MV22オスプレイが中東ペルシャ湾で離陸の際にエンジン出力を失い、機外へ脱出した乗組員の海兵隊伍長(21)が死亡したと発表した。
ISIS壊滅を目指す空爆などの軍事作戦に関連し、米兵が死亡したのは初めてとみられる。米国防総省のカービー報道官はオスプレイなどは米中央軍による作戦の支援任務に当たり、作戦の一部はイラクやシリアでの軍事行動が含まれると述べた。
同司令部の声明によると、事故は1日、米強襲揚陸艦「マキン・アイランド」の艦上で発生。オスプレイは同艦から離陸直後、出力を失い海面へ落下する状態となった。墜落を予想した乗組員2人が機外に脱出して海に飛び込んでいた。
しかし、操縦士がその後、機体を持ち直して揚陸艦に無事に着陸させたという。
救出活動で乗組員1人を海上で見付けたが、伍長は行方不明となっていた。2日まで続いた捜索活動でも発見出来ず、死亡したと判断された。伍長は米カリフォルニア州にある第1海兵遠征軍航空基地の所属だった。
オスプレイが従事していた作戦の詳細は明らかにされていない。
出力喪失の原因を調べている。