やむなく子連れで出廷した弁護士を叱責、裁判官に非難の声

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(CNN) 米アトランタの裁判所で、生後4週間の子どもを法廷に連れて来た女性弁護士を裁判官が叱りつける場面があった。弁護士によれば、産休中だったために裁判の期日の変更を求めたが認められず、やむなく子連れで出廷したという。この裁判官に対して全米の女性から怒りの声があがっている。

子連れで出廷したのは移民担当弁護士のステイシー・エーリスマンミクルさん。本人がCNNに語ったところでは、裁判の途中で子どもが泣き出したため、J・ダン・ペレティエ裁判官に「不適切だと思わないんですか?」ととがめられたという。

エーリスマンミクルさんは、自分は子どもと自宅にいるべきだと思ったので、期日の変更を求めたとやり返した。

トラック運転手をしている夫は州外にいて、家族や親類も近くにおらず、生後間もない子どもは保育所にも預けられない。別件を担当する裁判官2人は、産休を理由とする期日の変更を認めてくれたという。

エーリスマンミクルさんはペレティエ裁判官の発言に「法廷で侮辱された」と感じ、移民局の担当機関に苦情を申し立てた。

この一件について子育て事情に詳しいアビタル・ノーマン・ナスマンさんは、「さまざまな理由で裁判の期日が変更されるのは日常茶飯事。産休を理由とする変更が認められないのは論外で、職業的にも人格的にも弁護士をさげすむ行為だ」と裁判官を批判する。

CNNのケリー・ウォレス記者は「子どもをもつ親の状況が職場で理解され、仕事と家庭を完全に切り離すことが不可能な場合もあると理解されるまでには、まだほど遠い状況にある実態が浮き彫りになった」と解説している。

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