米軍にエボラ熱即応班、国内の患者発生に備え
(CNN) ヘーゲル米国防長官は23日までに、米本土防衛の任務を担う北方軍のジャコビー司令官に対しエボラ出血熱の新たな患者が米国内で判明した場合、民間の医療部門への支援を即座に実施する30人規模の特別医療班の編成を指示した。
同省のカービー報道官は声明で、医療班は医師5人、看護師20人、訓練に当たる専門家ら5人から成ると述べた。
同省当局者によると、このチームは来月にも、命令が出れば72時間内に出動出来る態勢を整える。チームの結成は厚生省の要望に応じたものとなっている。
ジャコビー司令官がチーム編成作業に当たり、米テキサス州フォートサム・ヒューストン基地で1週間程度の研修を開始した。感染防止や防護服着用の方法などを学ぶ。研修は陸軍の伝染病研究部門が主導している。
カービー報道官によると、チームは当面、30日間の出動態勢を敷く。公的な医療専門家が慎重に判断して賢明な措置と判断した場合、チームは米国内のあらゆる場所に出動するとしている。
米国防総省当局者によると、オバマ大統領は先週、ホワイトハウスでの会合でより積極的なエボラ熱対策を講じることを求めた。同省はこれを受け、民間の医療部門への支援の在り方を検討してきたという。