自宅隔離の米看護師、州裁判所が外出認める決定

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「恐怖を乗り越えよう」 看護師が記者会見

(CNN) エボラ出血熱が流行する西アフリカでの医療活動から帰国した米看護師ケイシー・ヒコックスさんへの外出禁止措置を巡り、米メーン州の裁判所は10月31日、ヒコックスさんへの制限を緩和して外出を認める決定を下した。

判事は、州保健当局がヒコックスさんの外出を禁止する必要性を立証できていないと判断。当局側の申し立てを却下し、ヒコックスさんには直接の経過観察に応じること、外出は公共保健当局と調整すること、万一エボラ熱の症状が出た場合はただちに当局に連絡することを命じた。同時に、ヒコックスさんをはじめ西アフリカでエボラ熱対策に当たっている医療関係者らに感謝の意を表した。

ヒコックスさんは同州内の自宅前で恋人のテッド・ウィルバーさんとともに記者会見に応じ、「良い妥協案だ」と述べた。

ヒコックスさんは西アフリカでの体験を基に「エボラは怖い病気です」と話したうえで、「この闘いに勝つにはだれもがエボラ熱をもっとよく理解し、恐怖を乗り越えなければならない。そして何より、今も西アフリカで続く流行を止めることが重要だ」と強調した。

ヒコックスさんの弁護士は「自由とは何かを判事に分かってもらえた」と述べた。

ヒコックスさんは帰国時に熱があり、空港で隔離されてエボラ熱の検査を2回受けたが、結果はいずれも陰性だった。州当局から21日間の自宅隔離を求められたことに対し、合衆国憲法に反するばかりでなく科学的根拠に欠ける非合理的な措置だと反発。今後帰国する仲間には同じ目に遭ってほしくないと強調していた。

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