黒人射殺の白人警官、米ミルウォーキーでも不起訴
(CNN) 米ウィスコンシン州ミルウォーキーで今年4月に警察官が精神疾患のある男性を射殺した問題で、検察は22日、この警官を起訴しないことを決めたと発表した。
クリストファー・マニー警察官は今年4月、ドントレ・ハミルトンさんに向けて十数発の銃弾を撃ち、死亡させた。
マニー警察官は、ハミルトンさんに警棒を奪われて殴られたために銃を撃ったと主張している。しかし定められた手順に従わなかったとして警官を免職された。
ミルウォーキー郡の地区検察官は22日の記者会見で、不起訴とした理由について「刑事事件としての立件は適切ではないと判断した」と述べ、捜査に関する情報はすべて開示すると表明。報告書ではマニー警察官が銃を使ったのは「正当防衛」だったと指摘している。
地元メディアによると、マニー警察官は白人、死亡したハミルトンさんは黒人だった。不起訴の判断を受けて市内では同日夜から抗議デモが行われている。
米国では黒人を射殺した白人警官が不起訴となるケースが相次ぎ、各地でデモや暴動に発展している。米司法省は今回の事件についても調査に乗り出すと表明した。