米各地で大荒れの天気、竜巻で4人死亡
(CNN) 米国は23日、広い地域で大荒れの天気となり、豪雨や強風がクリスマスの帰省客らを直撃した。南部ミシシッピ州では竜巻で少なくとも4人が死亡した。
ミシシッピ州の緊急対策当局によると、同州ジョーンズ郡で2人、マリオン郡で2人が死亡した。ジョーンズ郡の2人は、全壊した移動住宅の中にいたという。
同州では保育所やスーパーマーケットも竜巻に襲われた。保育所の子どもたちは近くの銀行へ避難して無事だったが、各地で負傷者や建物の損壊、倒木などが報告され、停電が起きている。幹線道路が被害を受けて閉鎖された地区もある。
州当局の報道担当者は「最悪のタイミングだ。クリスマスの買い物や旅行で出歩いている住民が多いうえ、外から訪れている人は避難先などの様子が分からず混乱したのではないか」と話す。
ルイジアナ州でも約15棟の家屋が倒壊し、1750世帯で停電が起きたが、負傷者の報告はない。米国立気象局(NWS)は両州のほか、アラバマ、ジョージア、フロリダの各州にも竜巻警報を出した。
NWSはアラバマ、ジョージア両州とフロリダ州北部に豪雨への注意も呼び掛けている。フロリダ州タラハシーでは雨量が150ミリを超え、23日夜に洪水警報が出た。
米北東部も悪天候に見舞われ、フィラデルフィアやボストン、ニューヨークの空港で遅れが出ている。前線が通過する24日夜から25日朝にかけての時間帯が強風のピークとなる見通しだ。
北西部、中西部も25日にかけて雨や雪となる予報。道路状況や空の便への影響が予想される。