米議事堂に爆弾テロ企て、FBIが20歳男を逮捕
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は14日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に同調して米議会議事堂に対する爆弾テロを企てたとして、オハイオ州在住の男を逮捕した。
逮捕されたのはクリストファー・リー・コーネル容疑者(20)。調べによると、ソーシャルメディアにイスラム過激派を支持する内容の投稿をしていたとされ、数カ月前からFBIが監視していた。
FBIは、別の事件の関係者との司法取引を通じておとり捜査に協力させ、この人物をコーネル容疑者に接触させた。同容疑者はおとり捜査員に対し、米国外の人物を通じてイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と同調するようになったと打ち明けたという。
コーネル容疑者はおとり捜査員と共謀して議会議事堂でパイプ爆弾を爆発させ、避難してきた人を銃撃する計画を企てたとされ、昨年10月と11月にはシンシナティでおとり捜査員と会った。標的とする米政府機関の庁舎を調べてパイプ爆弾を製造し、攻撃に備えて金を貯め、武器や弾薬を購入していたとされる。
捜査関係者によれば、計画はまだ初期段階で、議員らの安全が脅かされる状況ではなかったという。
コーネル容疑者の父親はCNNの取材に対し、息子はイスラム教に興味を持っていたが、ISISに言及したことはなかったと強調。「クリスはハエ1匹だって殺せない。一番の友達は我が家の子猫で、それほど愛すべき優しい人物だ」と話している。