米国、一部のペルシャ湾諸国を「主要同盟国」に追加か
ワシントン(CNN) 米国のオバマ政権がワシントンで来週主催するペルシャ湾諸国の組織「湾岸協力会議(GCC)」との首脳会議で、GCC構成国との関係を北大西洋条約機構(NATO)加盟国以外に付与される主要同盟国として位置付ける方針を示す可能性があることが9日までにわかった。
複数の米政権高官が明らかにした。イランの核開発を制限する「枠組み」合意の成立がGCC諸国やイスラエルに懸念をもたらしていることを受けた措置となっている。ただ、オバマ米大統領はまだ最終決断を下していないという。
GCCとの首脳会議は2日間の予定で、米国によるGCC加盟国に対する安全保障上の措置などが主要議題になる見通し。GCCにはサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、オマーンとカタールが加盟している。
このうちバーレーンとクウェートは既に主要同盟国の地位を得ている。バーレーンには米海軍第5艦隊の母港がある。クウェートは2004年の米軍のイラク軍事作戦への支援などがきっかけとなっていた。