米軍の飛行船が首都近郊を漂流 戦闘機緊急発進、停電も
ペンシルベニア州に着地した経緯について、現時点で詳しいことは分かっていない。国防総省は、軍が動的行動に出たわけではないと説明している。
JLENSは2機の船体で構成する飛行船で、それぞれの全長は約74メートル。ヘリウムガスを使って約3000メートルの高度に浮かび、高性能レーダーで上空から地上の広範囲を監視する。巡航ミサイルなどを使った攻撃から首都ワシントンの一帯を守るため、今年冬に導入された。
全方位に張り巡らせたレーダー網で、ミサイルなどの物体や有人・無人機を最大で約550キロ離れた距離から捕捉できるという。ただしミサイル発射などの能力はなく、カメラも装備していないため、迎撃には地上のミサイルや軍艦、航空機を使う必要がある。
NORAD広報によると、係留が外れた原因は不明。現在調査を進めているという。