離陸直前の旅客機エンジンから出火、17人負傷 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州フォートローダーデールの空港で29日午後0時半ごろ、乗客乗員101人を乗せて離陸態勢に入っていた旅客機が滑走路上でエンジン火災を起こした。乗客は全員が脱出したが、子ども1人を含む17人が病院に運ばれた。
火災が起きたのは同空港からベネズエラのカラカスに向かう予定だった米ダイナミック・インターナショナル・エアウェイズの405便(ボーイング767型機)。病院に運ばれた17人のうち2人は、治療を受けてその日のうちに退院した。
米連邦航空局によると、同機から管制塔へ燃料が漏れていると報告が入り、その直後に出火した。管制塔との通信記録には、「左エンジンから大量の燃料が漏れているようだ」と連絡が入り、その後30秒足らずで「エンジンから出火」と伝える操縦士の音声が録音されている。
乗客は非常用シュートを使って滑走路上に避難、6分以内に全員が機外へ脱出したという。
この火災で空港は一時的に閉鎖され、午後3時ごろ一部で営業を再開した。しかし火災が起きた滑走路では消火活動が続けられ、同日夕刻までに、同空港を離発着予定だった47便が欠航、111便に遅れが出た。
ダイナミック・インターナショナル・エアウェイズ本社は現時点で取材に応じていない。ただ、スペイン語のツイッターなどで、エンジンにトラブルがあったことを確認した。
空港に居合わせた乗客らは、同機の機体から煙が上がる様子や、消防車や救急車が駆けつけて消火作業に当たる写真やビデオを投稿。米運輸安全委員会(NTSB)は原因究明のため、係員を現地に派遣した。
Scene at #FLL pic.twitter.com/wyRQ8yk1R6
— Joel Braunold (@braunold) 2015, 10月 29