民主党討論会、オバマ政権の評価などで2候補が激突
これを聞いたサンダース氏は怒りをあらわにし、オバマ大統領とは友人だがすべてにおいて意見を同じくしなくてはならないわけではないとの見方を示し、「(2008年のクリントン氏と違い)自分はオバマ氏を敵に回して大統領選に出たこともない」と付け加えた。
このほかクリントン氏が、サンダース氏の掲げる医療保険制度の改革プランについて、非現実的であり新たな政治的停滞を引き起こすと警鐘を鳴らす一幕もあった。先進国の中で米国だけが国民皆保険制度を実現できていないとするサンダース氏に対し、クリントン氏は「ここはフランスではない。守れない約束はするべきではない」と述べた。
一方、両候補ともオバマ大統領が行った不法移民500万人の救済などを盛り込んだ移民制度改革は支持。今後もこうした措置を拡大していく方針を示した。今月20日にネバダ州で行われる民主党党員集会では、中南米系の有権者の動向が勝敗の行方を大きく左右するとみられている。