大統領選、ニューハンプシャー州予備選の結果から見えたもの
ニューハンプシャー州コンコード(CNN) 今秋の米大統領選に向けた候補者選びの第2戦であるニューハンプシャー州予備選が行われ、事前の世論調査が予想していたように、共和党は実業家のドナルド・トランプ氏、民主党はバーニー・サンダース上院議員という非主流派が勝利を収めた。共和党の2位にはジョン・ケーシック・オハイオ州知事が入った。
ニューハンプシャー州の予備選の結果から見えたものは。
トランプ氏は「本物」
トランプ氏は誰かのルールで動くわけではないが、そのことで悪影響を受けることはなかったようだ。アイオワ州で2位になりニューハンプシャー州で勝利し、全国世論調査でリードしているのを見ると、トランプ氏が共和党候補の1番手であることに異論はなさそうだ。
トランプ氏以下の2位争いが混沌(こんとん)としているということは、トランプ氏を支持しない人たちのなかでも意見が割れていることを意味する。
サンダース氏は全国区へ
ニューハンプシャー州での勝利は、隣接する州の議員がたまたま勝利を収めたというふうに片付けるわけにはいかないだろう。1年とたたず、サンダース氏は、絶望的な探求を、ヒラリー・クリントン前国務長官に対する深刻な脅威へと変えた。
サンダース氏と民主党の進歩主義者との間に築かれた信頼関係と、若い有権者からの強い支持が意味するのは、選挙戦が進むなかで、クリントン氏はシステム的な優位性は保持しているかもしれないが、サンダース氏がすぐにいなくなることはないということだ。