スカリア判事の死に「陰謀説」 トランプ氏も言及
一方、ワシントン警察で刑事捜査を指揮した経歴を持つウィリアム・O・リッチー氏は14日、フェイスブック上で「司法解剖の指示がなかったのは驚きだ」とコメント。16日にはCNNとのインタビューで、「スカリア氏の遺体が最高裁に安置されるのは19日、葬儀は20日だ。まだ専門家に調べさせる時間はある」と力説した。
インターネット上ではこのほかにも陰謀説が盛んに飛び交っている。中央情報局(CIA)の秘密兵器とされる「心臓発作を起こさせる銃」に言及しているサイトもある。
ジョージ・ワシントン大学の法学者、ジョナサン・ターリー教授はCNNに、「最高裁判事という重要人物なのに司法解剖が行われなかったこと、現場へ駆け付けた保安官からの電話報告だけで死亡が確認されたことには驚いている」と語った。そのうえで、スカリア氏は健康上の問題を抱え高齢でもあったと指摘し、「宿泊先の部屋で息を引き取り、そのまま数時間放置された」と考えるのが自然だという見解を示した。