共和トランプ、民主クリントン両氏がリード 南部SC州
ワシントン(CNN) 米大統領選に向けた候補指名レースで月内に選挙戦の舞台となる南部サウスカロライナ州で、共和党は実業家ドナルド・トランプ氏、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官がそれぞれ圧倒的な優勢を示していることが、新たな世論調査で分かった。
CNNと調査機関ORCが10日から15日にかけ、無作為に抽出した同州の成人1006人を対象に電話で調査を実施した。このうち20日の共和党予備選で投票するとみられるのは404人、27日に予定される民主党予備選での投票予定者は280人だった。
共和党ではトランプ氏が支持率38%と、2位につけたテッド・クルーズ上院議員の22%を大きく引き離している。3位はマルコ・ルビオ上院議員(14%)、4位がジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(10%)で、以下は元神経外科医のベン・カーソン氏(6%)、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事(4%)の順だった。
トランプ氏は経済や移民の問題、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による脅威などに最もうまく対応し、11月の本選に勝てる可能性が最も高い候補と評価された。既成政治の変革にかかる期待も一番大きかった。
社会問題や外交政策における信頼もトップでこそなかったが、上位に入っている。
共和党の予備選投票者の多くを占めるキリスト教福音派の白人では、トランプ氏の支持率が42%とさらに高く、2位のクルーズ氏(23%)に20ポイント近い差をつけた。
ただし、調査の時点で支持する候補が確定していた人は約半数にとどまり、残る半数はまだ迷っていると答えた。