民主党の2候補が対話集会、トランプ氏の選挙運動がやり玉に
(CNN) 米大統領選に向け民主党からの指名獲得を目指すヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員は13日、CNNなどが主催したオハイオ州立大学での対話集会に臨んだ。同州やフロリダ州といった大票田での選挙戦が15日に迫るなか、両候補とも共和党の指名争いをリードする実業家、ドナルド・トランプ氏を厳しく非難する姿が目立った。
メキシコからの移民やイスラム教徒に対する過激な言動が物議を醸すトランプ氏については、集会での演説中に乱入者が登壇しようとしてシークレットサービスに取り押さえられるといった騒ぎが起きている。
クリントン氏は対話集会で「他者への配慮をあまりにも欠いたトランプ氏の選挙運動は、米国民の相互対立を招いている」と指摘。「人々の憎悪と恐怖」を利用して、国内の政治的分裂に拍車をかけていると糾弾した。
クリントン氏の前に登場したサンダース氏もトランプ氏を痛烈に批判。「他の候補者をこのようにけなすことは全く本意ではないが、ドナルド・トランプという人物は病的な嘘つきだ」と明言した。トランプ氏は自身の集会での妨害行為について、サンダース氏の扇動によるものとの見方を示している。