米民主党2候補、NY予備選控え大舌戦
格差是正をテーマにした討論でも、両者の対決姿勢は際立った。
大統領に就任した場合、米国の最低賃金を時給15ドル(約1640円)に引き上げる法案に署名するかと問われたクリントン氏は「もちろん署名する」と回答。これを受けてサンダース氏は「多くの人が仰天しているに違いない」と、クリントン氏の答えに懐疑的な目を向けた。
この後議論は紛糾。両候補とも相手にかまわずしゃべり出し、たまりかねた司会者が割って入る一幕もあった。
討論の終盤では、共和党候補と争う11月の本選を視野に入れたアピール合戦が繰り広げられた。
サンダース氏は、共和党の指名争いでトップを走る実業家のドナルド・トランプ氏との対決を想定したこれまでの世論調査のほぼすべてで、クリントン氏を上回る結果を出していると主張した。
対するクリントン氏はこれまでの得票数に言及し、「自分はどの候補者よりも多くの票を獲得している。サンダース氏を230万票、トランプ氏を140万票、それぞれ上回っている」と胸を張った。