殺害動画公開の容疑者、警察に追われ自殺 米北東部
ペンシルベニア州エリー(CNN) 米北東部オハイオ州クリーブランド市内の路上で通りがかりの男性を殺害し、その映像をインターネット上で公開した容疑者が18日、同州に隣接するペンシルベニア州で発見され、警察車両から逃げる途中で自殺した。
スティーブ・スティーブンス容疑者は16日、徒歩で自宅に向かっていた74歳の男性を突然襲い、銃で撃って殺害。その場面をフェイスブックのライブ動画で流した後、現場から逃走した。警察が顔写真や車の情報を公開して行方を追っていた。
警察によると、オハイオ州境に近いエリー市内のマクドナルドから、容疑者がドライブスルーを利用したと通報があった。
注文を受けた店員が最初に気付き、オーナーに確認を求めたという。容疑者の車が列に並んでいる間に警察が出動した。店員らは窓口で時間をかせぐため、注文したフライドポテトができるまで時間がかかると伝えたが、容疑者は待たずに走り去った。
追跡した警察車両が容疑者の車に体当たりしてスピンさせる作戦を仕掛けたところ、容疑者は車内で自身の頭部を撃ち、死亡した。
スティーブンス容疑者は犯行前、元交際相手の女性に対する「怒り」を口にしていた。動画の中で被害者の男性に銃を突きつけ、この女性の名前を言うよう指図していた。名指しされた女性はCNN系列局に「非難の声をたくさん受けた。私が殺されればよかったと言う人もいる」と語った。
動画はフェイスブックが削除するまで、2時間以上流れ続けた。フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は18日の会合で「このような悲劇が繰り返されないよう、引き続き全力を尽くす」と語った。